こんぶ土居店主のブログ

こんぶ土居店主によるブログです。お役に立てれば。

ネットショップ始めます

 

これまで対応が遅れていましたが、2020年10月26日からネットショップを始めます。

かなり以前からご要望が多かったのに対応していなかったのには、それなりの理由もあったのですが、もう少し早くやるべきだったかも知れません。

 

ショッピングサイトを作ってみて改めて感じることは、製品について「書くことがいっぱい」だと言うことです。

言い換えれば、「お客様にお伝えすべきこと」です。

 

こんぶ土居では、できるだけ詳細な製品情報を出すよう努めてきました。

例えば、配布するしおりやウェブサイトでも考え方を表現しています。

原材料などの情報は、ラベルの面積の許す限り詳細に記載するようにしています(表示義務の有無に関わらず)。

ただ、やはり面積に限りがある以上、多くの情報を割愛せざるを得ません。

 

一般には、食品を取り扱うネットショップでも、原材料表示すらないサイトが多いものです。

おそらく表示する義務がないのでしょう。

こんぶ土居では、製品の原材料や製造の様子など、できるだけ詳細に公開していきたいと考えています。

ネット上であれば、情報量は無制限に記載できます。

原材料についても、その使用した原材料が何からできているか、また詳細な産地などを詳しく記載していきたいと思います。

ネットショップスタート時には不十分なところがあるかも知れませんが、少しずつ継続して改良し、ご理解いただきやすい状態にします。

 

食品製造者が情報の公開に積極的になれるかどうかは、その製品のクオリティ次第です。

本当に良い原料を使って良いものづくりをしているのであれば、それは消費者に是非知っていただきたい情報です。

逆に、粗悪な原料や食品添加物などを多用して製造するのであれば、その情報は知られたくないものでしょう。

つまり、本当に良いものづくりをしているメーカーほど、その情報開示に積極的ではないでしょうか。

 

こんぶ土居ネットショップは販売の場であるのと同時に、情報をお伝えする場であることを改めて感じています。

(ご利用は下記からどうぞ)

 

konbudoi.shop-pro.jp

 

 

 

石けんを売る昆布屋

 

例えばスーパーへ行くと、洗剤の類がたくさん売られています。

人間の体に使うものなら、シャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料、歯磨き粉など。

洗剤ではありませんが、化粧品や保湿クリームなども使われますね。

台所では、食器洗い洗剤、漂白剤など。

衣類には洗濯用洗剤や柔軟剤、その他さまざまな洗剤が販売されています。

 

それらは、最終的に全て家庭の排水口から流れ出していくものです。

スーパーでかなりの面積を占めるこのような製品、その製品が全部排水口へ行くのですから、私たちの日々の暮らしからは本当に多くの化学物質が垂れ流されていることが分かります。

 

流れ出たものは、基本的に下水処理場で浄化されるのだと思いますが、そのような化学物質の排出は、やはり少ないに越したことはないように思います。

また、田舎では今でも下水処理施設が十分でないところが多く、そのような場所では更に心配です。

 

 

近年では処理技術が進み、下水処理施設から出る水は、かなりきれいになってきているようです。

ここ大阪でも、川や海の透明度は以前に比べると高くなっているそうです。

しかし、これには裏の側面があり、海が貧栄養になってきているという話をよく聞きます。

『水清ければ魚棲まず』という言葉がありますが、クリアな貧栄養の海は、豊かな水産資源を生み出す場ではありません。

 

特に最近、海苔の養殖に問題が出ていることをよく聞きます。

海苔の養殖は、意外に多くの人口を抱える都市圏の海で盛んです。

私共の製品の「無酸処理焼海苔」の産地は伊勢湾ですが、伊勢湾に流れ込む木曽三川も愛知県の人口が多い地域の近郊を流れてきます。

そもそも海苔の養殖は、最初は東京湾で始まったと聞きます。

 

こう考えると、人の営みによって出てくる排水は、海の栄養になっている部分もあったのでしょう。

ただ、前述のように、今はたくさんの化学物質が排水に含まれますし、それを高度に浄化しないと自然に戻すことはできないのでしょう。

これはひとつのジレンマです。

 

北海道の昆布の海でも似たようなことが起きていて、廃棄物の不法投棄を取り締まる制度が、結果的に海の貧栄養を招いている側面もあるようです。

 

一般に家庭排水は多くの汚染物質を含んでいますが、その水質は、何を使うかで大きく変わってくるような気がします。

私の家では、自分の体を洗うのにはせっけん、食器洗いにも液体せっけん、衣類にも衣類用せっけんと、合成洗剤は基本的に使っていません。

このような状況であれば、家庭から排出される下水に、よくわからない化学物質が含まれていることは、あまり無いように思います。

だからと言って、排水口から出た水は他の家庭のものと同じ経路を辿って処理場に運ばれ高度な浄化がされるわけですから、海の栄養のプラスに働いているということはありませんが、やはり望ましい姿は海に流しても問題の無いような排水が各家庭から出てくることでしょう。

 

そんな考えもあって、こんぶ土居では石鹸を販売しています。

f:id:konbudoi4th:20201017151720j:image

私自身も愛用しています。

これは、大阪の桶谷石鹸という会社が製造しているものですが、油脂と苛性ソーダという石鹸づくりに不可欠なもの以外何も使っていません。

手を洗うのも、髪を洗うのも、体を洗うのも、すべてこれです。

食器洗いには、液体になったせっけんを使います。

f:id:konbudoi4th:20201017151738j:image

 

衣類のせんたくにも洗濯せっけんを使いますが、これらどれ一つとっても、何ら不都合を感じません。

決して我慢しながら使っているのではありません。

シャンプーを石鹸に変えると、髪の毛がギシギシになると思われがちですが、桶谷石鹸は、意外にそうなりません。

全くならないわけではなくとも、最初は違和感を感じたとしても、徐々に体がそれに適応して全く支障のない状態になっていきます。

 

海の環境がどんどん悪くなり、昔からの豊かな恵みが得られなくなっている昨今、少しでも海の水質に関心を持って下さる方が多くなることを願っています。

 

前述の桶谷せっけんは生分解性も高く、排水後の石鹸成分は約24時間で自然分解されるそうです。

良いせっけんは高価なものも多いですが、価格も手ごろです。

こんぶ土居店頭でも販売しておりますし、桶谷せっけんにはネットショップもあります。

www.oketanisoap.co.jp

もしよろしければ、ご自宅の排水の汚染物質フリー化にトライしてみてはいかがでしょう。

環境回復モデル地区、襟裳岬

近年の昆布の不作については、以前から書かせていただいている通りです。

今では多くの方が知るところとなりましたが、海の環境と、その背後の山の環境には大きな関係性があります。

北海道の昆布漁師さん達も、そのことは当たり前に知っておられます。

ただ知ってはいても、対策が十分にされているかは、また別問題です。

この件について、本日は過去の成功事例をご紹介したいと思います。

 

北海道の日高地方の突端、襟裳岬は、陸地の荒廃による昆布の不漁、そしてそこからの復活の実績のある、数少ない場所です。

 

明治の北海道開拓時代以前の襟裳岬には、広葉樹の原生林が広がっていたようです。

しかし入植者が多くなると、木が伐採され住居や燃料のために利用されます。

 

一旦樹木が無くなると、ひんぱんに強風が吹く土地柄(風速10m以上の日が年間270日)も関係し、一気に植物が無くなり砂地になっていきました。

それは、「襟裳砂漠」と呼ばれるほどであったそうです。

その結果、大量の砂が海へ流れ込み、魚と昆布の漁業に深刻なダメージを与えます。

 

漁業不振の原因は明らかで、地元の漁師さん達が緑の復活に立ち上がるわけですが、それはなんと、終戦からまだ数年の昭和28年のことでした。

 

しかし、復活は簡単なことではありません。

新たに植物の種や苗を植えたところで、砂漠化した土地と強風によって飛ばされてしまいます。

様々な試行錯誤と血のにじむような努力で、襟裳の漁師さん達は緑化事業を続け、なんとか少しずつ緑が戻ってきました。

そしてその緑化事業は、70年近く経った現在でも継続中なのです。

つまり、それだけの期間をかけても、まだ完全に元には戻らないということです。

漁師さん方の、本当に粘り強い取り組みに頭が下がります。

 

襟裳岬で採れる昆布の品種はミツイシコンブ(通称名、日高昆布)です。

だし昆布としても使えないことはありませんが、むしろ日高昆布がその真価を発揮するのは、昆布巻きやおでんの具など、野菜感覚で昆布を調理する場面です。

こんぶ土居でも、製品の「にしん昆布巻」の原料として使用し、別に「日高産煮昆布」という製品も販売しています。

f:id:konbudoi4th:20201009185426j:plain


その日高昆布の産地にも、品質上の格付けである所謂「浜格差」があります。

襟裳は、特に高品質な昆布が採れる場所というわけでもなく、言ってみれば中級の日高昆布です。

しかし、その格付けは、漁師さんの努力によって少しずつ向上しています。

 

こんぶ土居では、血のにじむような努力によって昆布を復活させた襟裳の漁師さん達に敬意を表し、日高昆布についてはこの襟裳のものを専ら取り扱っています。

 

海の環境を守るための山の保全については、宮城県で牡蠣の養殖をしておられた畠山重篤氏の事例をよく耳にします。

畠山さんは「森は海の恋人」というキャッチーな言葉で一躍有名人になりましたが、そんな事例より遥かに前から問題に取り組み、成果を挙げた人達がいたことを、是非知っていただければと思います。

 

襟裳の方々の取り組みは、ネット記事などでも見ることができます。

また2001年には、NHKが番組「プロジェクトX」にて「挑戦者たち えりも岬に春を呼べ ~砂漠を森に・北の家族の半世紀~」として放送しています。

探せばどこかに動画をアップしているサイトがあるかも知れません。

ご覧いただけますと非常に嬉しいです。

f:id:konbudoi4th:20201009185827j:image

f:id:konbudoi4th:20201009185839j:image

 

 

シタール奏者、石濱匡雄

 

個人的なことですが、インド料理を習っています。

元から習いたいと思っていたわけではないのですが、偶然良い先生とお知り合いになったのがきっかけです。

 

数年前、ある方(※1)からお誘いをいただき、大阪で多方面で活躍する方々と一緒に食事をする機会がありました。

その日の参加者の一人が、北インドの古典民族楽器シタール演奏家、石濱匡雄さんでした。

 

その日に食事した場所は、インド料理に関係するお店だったのですが、遅い時間からだったのが災いして、お目当てにしていたカレーが売り切れてしまいました。

それを聞いた一名(※2)が大変残念がって、「ココイチでもいいからカレー食べたい」などと言い出しました。

 

それを聞いた石濱さんから、驚きの一言が出ます。

   『よかったら、今からウチでカレー作りましょうか?』

この一言によって、一同が驚愕の体験をすることになります。

 

 

 石濱さんの提案は渡りに船。

全員で、お店からそう遠くない石濱さんのご自宅へ向かうことになりました。

ただ、時間が非常に遅かったので、もうスーパーや食料品店は開いていません。

材料の調達に困ります。

そんな状況で、石濱さんはなんとコンビニで使えそうなもの(たまご、ツナ缶など)を調達し、ご自宅にあった乾物などと合わせて料理してくれました。

そうして出来上がったものを頂いたのですが、それが本当に素晴らしく美味しくて、とても驚きました。

 

 

石濱さんは、シタール修行でインドに滞在する過程でインド料理(主にベンガル地方の)を身につけています。

これほど出自の確かなものはありません。

たまに料理教室のようなものも開催しておられるので、何度か参加させていただき、自分でもインド料理を作るようになりました。

 

そうこうしている間に石濱さんの料理の腕は、新しい展開を見せます。

ミュージシャンなのにレシピ本を出版したり、レトルトカレーの監修をしたり。

石濱さんの料理の魅力に取りつかれる人は、少なくないようです。

シタール奏者としての本業に素晴らしい能力を持っているのは当然ですが、音楽と料理以外の分野でも見事に多才です。

 

その石濱さんの力をお借りし、近々なんと、こんぶ土居新製品が生まれます。

これまでの製品とは全く違う異色ですが、とても良いものになると思います。

販売を開始した際には、ブログで改めて書かせて頂きます。

 

 

(蛇足)

前述の登場人物は

(※1)D&Department取締役、相馬夕輝氏

(※2)graf代表、服部滋樹氏

です。

石濱さんと関わることになったのは、招いて下さった相馬さんと、「ココイチでもいいからカレー」とゴネてくれた服部さんのおかげです(笑)。

ありがとうございました。

www.tadao.in

 

 

買い付け、ではない

 

こんぶ土居では、三代目の時代から北海道の昆布産地を度々訪れてきました。

北海道出張の予定をお話すると、「買い付けですか?」と仰る方が多々おられます。

そうお考えになるのも、無理のないことです。

「昆布屋が昆布産地へ出向く」、やはり買い付けのイメージでしょう。

 

しかし、三代目も私も、決して買い付けに行っているのではありません。

そもそも、私共の主原料である白口浜天然真昆布は、昆布生産者による自由な流通が認められていません。流通ルートは、下記の通りです。

 

〇昆布生産者(漁師さん)

〇漁業協同組合

〇本州の、ある一社の一次問屋(基本的に毎年固定)

 

水揚げされた天然真昆布は全量が、上記のように取り扱われるように決められており、その先に私共や二次問屋に昆布が移っていきます。

ですので、そもそも現地での「買い付け」など無いのです。

 

 

では、何をしに北海道へ行くかと言えば、三代目の頃は「品質向上のため」でした。

漁業者の方々と信頼関係を構築し、北海道で生産される昆布の品質を少しでも高める取り組みを続けてきたわけです。

昭和57年から続けた活動は、初期はなかなかうまくいかない事の連続だったそうです。

(詳細は9月1日のブログをご覧ください)

https://konbudoi4th.hatenablog.com/entry/2020/09/01/073302

 

時が進み私の代になって、当初は三代目と同じような目的で浜へ通っていました。

しかし、現在は全く状況が変わりました。

新テーマは、以前から書いておりますように「危機的状況の天然真昆布を救う」です。

 

天然真昆布の再生への道筋は、言わば前例のない暗中模索です。

大変な仕事です。

ただ、前述のように、三代目も最初からうまく物事が運んだわけではありません。

やはり何事も、動き出し、それを諦めず継続することが成果につながるのでしょう。

 

今年も10月3日から再び北海道出張ですが、「買い付け」などより遥かに大切なテーマが待っています。

またレポート致します。

 

龍光院と小堀南嶺師

暑い季節もようやく終わり、過ごしやすい季節になりました。

こんぶ土居店内には、軸を掛けている場所があります。

f:id:konbudoi4th:20200924163259j:image

現在は、柿の画賛です。

これを書いて下さったのは、大徳寺塔頭龍光院」の先代、小堀南嶺師でした。

龍光院は、国宝や重要文化財の建物や美術品を多数所有する素晴らしい塔頭ですが、一般の拝観を一切受けない「拝観謝絶の寺院」として知られています。

 

こんぶ土居の三代目は、若い頃に南嶺師に大変お世話になったようで、私共の昆布も気に入って使って下さっていたようです。

そのようなご縁で、前述の書を頂戴したようです。

 

つい先日、あるご縁で龍光院の中に入らせていただく機会を得ました。

子供の頃に父親に連れられて見ているはずの景色、残念ながら何も覚えてはいませんが、今再び入らせていただくことになったご縁にも、不思議な感じが致します。

f:id:konbudoi4th:20200924163405j:image

10月中は、南嶺師の軸を掛けておりますので、店頭へお出での際には、是非ご覧ください。

 

 

丸正酢醸造元

 
こんぶ土居製品で、お酢を使うものがあります。
例えば、とろろ昆布や、おやつ昆布などです。
 
 
こんぶ土居ウェブサイトには、使用する原材料についての考え方をまとめたページがあり、「酢」については、以下のように記しました。
 
 
【米酢】 酢は、酒のアルコール分が発酵により酢酸に変化したものですから、考え方は基本的には酒と同じです。伝統的な酢づくりは静置発酵と呼ばれ、仕込み桶の上面のみで酢酸発酵が進みます。これに対し、好気性菌である酢酸菌を活発にするため、強制的に空気を吹き込んで短期間で醸造するものもありますが、時間をかけて醸すものの良さは出ないように思います。自然な甘さを加えるために甘酒が使用されることもあります。酒粕を使用したものも、その質がよければよいのですが、酒粕の品質もさまざまですので注意が必要です。増量のために醸造用アルコールを使用したものは本来の酢とはいえません。
 
 
 
端的に表現しますと、「静置発酵の純米酢」ということになるでしょうか。
 
私共で販売しているとろろ昆布類は、全商品について、原材料は昆布と酢だけです。
他の副原料は一切使用しません。
これほどシンプルになると、原料の特徴がそのまま製品に現れますので、当然その品質が問われます。
つまり、良い酢を醸造して下さる生産者さんが必要であるわけです。
 
これまで、こんぶ土居製品に使用する酢は、和歌山県の丸正酢醸造元様に作っていただいていたものです。
こんぶ土居別注品として、長い間製造して下さいました。
 
別注品になる理由は、「酸度」です。
お酢の酸味は、とろろ昆布等の製品の品質を保つために非常に役立ちます。
酸度が低くなれば、夏場などにカビが生えたりするリスクも高まります。
一般的に販売されている酢は、酸度が4%ぐらいのものがほとんどです。
ただ、それではとろろ昆布に使用するには低すぎますので、丸正酢さんに別注で作っていただいていた次第です。
しかし、前述の静置発酵の純米酢で酸度6%のものを作るのは、どうやら大変なことであるようです。
高い技術が求められます。
私共で使用する酢の量などたかが知れているのですが、わざわざ別注品で対応して下さる丸正酢さんには頭が下がります。
 
ただ、丸正さんを取り巻く環境も、時代と共に大きく変わっているようです。
まず、長い間名物社長として働いてこられた小坂晴次さんが、昨年亡くなりました。
また、丸正さんは和歌山の勝浦にありますが、地方が抱える共通の悩み、人口減少に伴う働き手不足の問題があるようです。
このような背景で、これまで通りのお仕事を続けるのが厳しくなり、業務の再編に取り組んでおられます。
簡単に言えば、これまでの多品種少量生産から少し変えて、商品点数も減らしてシンプルな仕事にしていかれるようです。
 
こういう背景ですので、私共のお願いしてきた特殊なお酢づくりは、続けるのが難しいとのご判断になったようで、先日わざわざ私共へ説明に訪問して下さいました。
 
これまで、「全商品に静置発酵の純米酢だけを使っている昆布屋なんて、日本中でこんぶ土居ぐらいなものだろう」などと傲慢に考えていた部分もありましたが、それは丸正さんのように特殊な協力をして下さった方があったからこそです。
 
今後は、また別の醸造家さんに同じようなお仕事をお願いできないか模索することになりますが、これまで私共の仕事を支えて下さった丸正酢さんと先代の小坂社長には、ただ感謝です。
 
在りし日の小坂社長が書いた「酢づくりの職人として」という文章は、個人的に大好きです。
こちらも、ご興味あればご一読下さい。