こんぶ土居店主のブログ

こんぶ土居店主によるブログです。お役に立てれば。

質より量

健康を考えたとき、食べ物に気を付けるとして、ポイントは主に下記の三つでしょうか。 ①必要な栄養を十分に摂取する ②必要な栄養素であっても過剰にならないようにする ③農薬や食品添加物などの不要な化学物質の摂取をできるだけ少なくする まず、①と②につい…

ヨウ素と海藻食

昆布は、健康的な食品だとのイメージを持って下さっている方が多いようです。 そのイメージは間違ってはいないと思います。逸話にも事欠きません。 例えば、沖縄はかつては長寿県として知られましたが、戦後のアメリカ占領時代から食の西洋化がいち早く進ん…

美食に代わる言葉を探す

今日は、私達を取り巻く食を「ハレ」と「ケ」に分けて考えてみたいと思います。 儀礼や祭、年中行事などの「非日常」をハレ、普段の生活である「日常」をケと呼びます。 両方大切ですね。 それでも「ケ」がおろそかになって「ハレ」ばっかりが派手、というの…

パンと日用品の店「わざわざ」、訪問時の感想

前回投稿しましたヴィナイオータさん訪問。 大阪を出発して、一連の行程でもう一軒訪問した先がありました。 それが、長野県にある「わざわざ」さんです。 パンと日用品の店 わざわざ 社名「わざわざ」の通り、通りすがりで寄るような場所でなく山道を車で登…

燃えるワインインポーター『ヴィナイオータ』

今日は、ワインのお話です。 ワインの世界に「ナチュラルワイン」と呼ばれるタイプのものがあります。 「ビオワイン」「自然派ワイン」「ヴァンナチュール」など様々に呼ばれますが、どれも似た意味合いのようです。 特徴としては ①農薬を使用しない ②培養酵…

「ミネラルいりこんスパイシー」満を持して登場

本日の投稿をお読みいただく前に、過去の投稿で先に読んでいただきたいものが二つあります。 2020年6月23日投稿の「ミネラルいりこんの役割」と10月2日投稿「シタール奏者、石濱匡雄」です。 〇ミネラルいりこんの役割 https://konbudoi4th.hatenablog.com/e…

ネットショップ始めます

これまで対応が遅れていましたが、2020年10月26日からネットショップを始めます。 かなり以前からご要望が多かったのに対応していなかったのには、それなりの理由もあったのですが、もう少し早くやるべきだったかも知れません。 ショッピングサイトを作って…

石けんを売る昆布屋

例えばスーパーへ行くと、洗剤の類がたくさん売られています。 人間の体に使うものなら、シャンプー、リンス、ボディソープ、ハンドソープ、洗顔料、歯磨き粉など。 洗剤ではありませんが、化粧品や保湿クリームなども使われますね。 台所では、食器洗い洗剤…

環境回復モデル地区、襟裳岬

近年の昆布の不作については、以前から書かせていただいている通りです。 今では多くの方が知るところとなりましたが、海の環境と、その背後の山の環境には大きな関係性があります。 北海道の昆布漁師さん達も、そのことは当たり前に知っておられます。 ただ…

シタール奏者、石濱匡雄

個人的なことですが、インド料理を習っています。 元から習いたいと思っていたわけではないのですが、偶然良い先生とお知り合いになったのがきっかけです。 数年前、ある方(※1)からお誘いをいただき、大阪で多方面で活躍する方々と一緒に食事をする機会が…

買い付け、ではない

こんぶ土居では、三代目の時代から北海道の昆布産地を度々訪れてきました。 北海道出張の予定をお話すると、「買い付けですか?」と仰る方が多々おられます。 そうお考えになるのも、無理のないことです。 「昆布屋が昆布産地へ出向く」、やはり買い付けのイ…

龍光院と小堀南嶺師

暑い季節もようやく終わり、過ごしやすい季節になりました。 こんぶ土居店内には、軸を掛けている場所があります。 現在は、柿の画賛です。 これを書いて下さったのは、大徳寺の塔頭「龍光院」の先代、小堀南嶺師でした。 龍光院は、国宝や重要文化財の建物…

丸正酢醸造元

こんぶ土居製品で、お酢を使うものがあります。 例えば、とろろ昆布や、おやつ昆布などです。 こんぶ土居ウェブサイトには、使用する原材料についての考え方をまとめたページがあり、「酢」については、以下のように記しました。 【米酢】 酢は、酒のアルコ…

塀の向こうからのお便り

先日こんぶ土居へ、ある方から封書が届きました。 パンフレットのご請求です。 ここまでは珍しくないのですが、書いて下さっていた内容に興味深い部分がありました。 以下、その抜粋です。 『恐縮ながら私自身が今現在は刑事施設に入っている為にこんぶ土居…

たこりきの「だしチキンカレー」

こんぶ土居から歩いて数分のところに、「たこりき」というたこ焼き屋さんがあります。 https://www.takoriki.jp/ 素晴らしく美味しいたこ焼きを提供するお店です。 あのミシュランガイドにも、最新2020年版に、たこ焼き部門で唯一掲載されているお店です(5…

無濾過バンザイ!

先日、こんぶ土居製品を販売して下さっているお取引様販売店から、ご指摘を受けました。 私共の製品「本格十倍出し」に浮遊物があるとのことでした。 販売にご不便をおかけしたような状況ですので、申し訳のないところです。 実は、過去にも何度か同様の事が…

養殖昆布と熟成、晩夏に感じる喜び

こんぶ土居で初めて養殖昆布を仕入れたのは、確か十年と少し前のことだったでしょうか(神仏のお供えに使う昆布を除く)。 当時は、天然真昆布が十分にあった時代です。 それなのに養殖昆布を仕入れようと思ったのは、漁業の現場に触れたからです。 平成16年…

こんぶ土居と漁協との交流の歴史  2020年夏北海道出張レポートの末尾としての振り返り

こんぶ土居は、三代目の時代から昆布漁業の現場におられる方々との関りを初めています。 その数十年の信頼関係の構築が、現在の大きな問題を解決するための礎になるのは間違いありません。 出張レポートの最後として、これまでの漁師の皆さん方との30年以上…

前田高志研究員 2020年夏北海道出張レポート⑨

前回の投稿から少し時間が開いてしまいましたが、続きです。 昆布や海藻の研究に関係する機関は多々ありますが、現場に最も近い研究施設といえば水産試験場でしょう。 函館水産試験場には、昆布の専門の研究者がいます。 前田高志さんとおっしゃる研究員です…

真昆布再生財源獲得プラン 2020年夏北海道出張レポート⑧

天然真昆布を復活させるための取り組み。 何をするのにも、お金は必ず必要になります。 今回の出張等の経費はこんぶ土居が支払っているもので、どこから何の支援があるわけでもありませんが、大きく物事を動かすためには何らかの財源が必ず必要です。 環境問…

縄文の希望 2020年夏北海道出張レポート⑦

天然真昆布が不作だと申し上げると、「温暖化のせいですか?」とよく言われます。 他の要因も複合的に関係して現在の状況になっているのですが、もちろん温暖化も無関係ではありません。 単純に気温が高いかどうかではなく、海流にも変化が起きたり、北海道…

「珈夢」の小林元昭さん 2020年夏北海道出張レポート⑥

こんぶ土居では、「焙煎昆布麺 麺戀」という商品を販売しています。 私共が製造しているわけではないのですが、店頭で販売をしています。 この焙煎昆布麺をプロデュースされているのが、函館市臼尻町で喫茶店「珈夢」を営む小林元昭さんです。 昆布パウダー…

川端翼君の思い出 2020年夏北海道出張レポート⑤

前回と前々回の投稿で、こんぶ土居と磨光小学校、南茅部高校との交流について書きました。 交流した子供さん達の中には、嬉しいことに実際に昆布漁師になった人もいます。 その中でも、将来の南茅部のリーダーになってくれることを期待した人がいます。 タイ…

南茅部高校 2020年夏北海道出張レポート④

前回投稿しました、函館市立磨光小学校の児童との20年に亘る交流。 それには、続きがあります。 NHKが平成19年に、番組でこんぶ土居のことを大きく取り上げて下さいました。 毎年夏に浜へ行って漁師さんの手伝いをしている現場の姿など、非常に長い時間取材…

函館市立磨光小学校 2020年夏北海道出張レポート③

白口浜天然真昆布の産地である、北海道函館市の旧南茅部町には、地元の子供たちが通う小学校があります。 磨光小学校です。 こんぶ土居では、三代目の時代から生産者の方々との信頼関係の構築に努めてきました。 また同時に、次代を担う若者や子供たちにお伝…

原彰彦北海道大学名誉教授 2020年夏北海道出張レポート②

以前からお伝えしております天然真昆布の危機。 それを救う手立てを模索し、取り組んでおります。 今年の夏の北海道出張の主たる目的は、その道筋を探すためです。 多くの方が協力して下さっているので、それを記録するためにも、主に人物を軸として出張レポ…

2020年夏、北海道出張レポート①

この漁船は、2020年6月27日投稿の「平成16年夏、昆布漁のお手伝い」で書いた、故・吉村捨良さんが使っていた昆布採りのための漁船です。https://konbudoi4th.hatenablog.com/entry/2020/06/27/092818 今は誰も使う人がいません。 この斜路を降りて漁に出まし…

うまみ調味料の功罪と、昆布屋としての展望

家庭で手作りの食事を用意する人が、残念ながらどんどん減ってきているようです。 私共は昆布屋ですので、その価値を理解し使って下さる方が増えることを、当然望んでいます。 知っていただく機会として開催してきた「たぶん日本一のだしの取り方教室」は、…

「うまみ」という言葉

「うまみ」という言葉は、「UMAMI」として、国際語の地位を確立しつつあると言われます。 それが素晴らしいものであるかのように、もてはやされることも多いと思います。 ただ、こんぶ土居では「うまみ」という言葉を、できるだけ使わないようにしています。…

天然真昆布の危機

前回の投稿で書きました、「献上昆布」の別名もある北海道の旧南茅部地区で産出する天然真昆布。 この日本を代表する高品質な昆布が、大変な危機に瀕しています。 平成26年が最後の豊作で、以後不作が続き、その程度は年々ひどくなっています。 この件につい…