こんぶ土居店主のブログ

こんぶ土居店主によるブログです。お役に立てれば。

昆布を見る『目』、職人としての自負

水産食品の関係者向けの専門紙に、「水産新聞」という新聞があります。 本年の1月に面白い記事が掲載されました。 タイトルは、『短時間で乾燥コンブ熟成 高湿度加工でだしの品質向上』です。 なかなか興味深い記事です。 北海道立工業技術センターさんが、…

海苔の味はブレます

このブログでも度々書いております、天然真昆布の大凶作。 これは正に、環境変化が主な原因です。 当然ですが、環境変化は昆布にのみ影響を及ぼしているわけではないので、他の動植物にも関係するわけですが、やはり海藻類のダメージが全体として大きいよう…

イシハラ昆布さんのこと。目指すべき「楽しい昆布生産」。

会ってみたいと思っていた人と不思議なご縁で繋がる。最近の私には、こんなことが多いように感じます。 過去にも、素敵な取り組みをしている岡山さんという昆布漁師さんについてこのブログで書きましたが、この時も私が話を伺いに行ってみたいと考えていた矢…

断言する、「古の京の都の、伝統利尻昆布文化」はウソ!

お正月休みに、書類の整理をしていましたら「月刊SEMBA」という古い雑誌が出てきました。 昭和61年の発行でしたので、ずいぶん昔のものです。 先代の時代の「こんぶ土居」を取り上げて下さっていました。 ぺらぺらとページを捲ってみますと、この雑誌には、…

2024年、年賀状の内容(末尾に加筆説明)

あけましておめでとうございます。 新年、いかがお過ごしでしょうか。 こんぶ土居では、今年も本物の良い食品をつくり続けます。 引き続き「こんぶ土居店主のブログ」やInstagramでの情報発信にも取り組みます。 何卒、おつきあい下さいますようお願い申し上…

横綱『川汲と尾札部』、しかし浜格差より大切なこと

大きな価値を持っているのに、別の何かの陰に隠れてしまって伝わらない。 そんな不遇が存在するのも世の常で、なかなか残念なものです。 前回投稿で書いたことも、そういった内容でした。 konbudoi4th.hatenablog.com 本日のテーマも同様で、真昆布の名産地…

大阪料理と真昆布、反撃の狼煙

私の曾祖父の土居音七が郷里の淡路島から大阪へ出て、独立開業した1903年以後ずっと、こんぶ土居は大阪の地で営業してきました。 当然私も、大阪生まれ大阪育ちです。 一大阪人として今の大阪を見ると、昔と比べてあまり良い状態ではないように思っています…

『完全メシ?』なワケがない。機能性食品の弊害。

スーパーやコンビニ等で、機能性食品を見かけますが、やはりよく売れるようです。 その代表格である特定保健用食品、略して「トクホ」は、メーカーが巨額の費用を投じて、国のお墨付きを取ります。 時間とお金をかけても、それを十分回収できるだけの利益を…

現代人は、味覚がおかしくなっている(料理の大切さ)

さて師走、鍋物が恋しい季節になってまいりました。 そこでも大活躍、こんぶ土居製品「十倍出し」。 konbudoi.shop-pro.jp この製品は、鍋物にも便利にお使いいただけますが、レシピ動画をYouTube上で公開しています。 二年前には、こんな簡単なレシピをご紹…

昆布の異物混入、ゼロは難しい

「異物混入」。 これは、食品関係の事業者が常に頭を悩ませる問題です。 新聞やテレビ等の報道でも、加工食品メーカーや外食産業での異物混入事故のニュースを、たまに耳にします。 私共も、食品を扱う者として他人事ではありません。 納入されてくる昆布に…

野菜ダシって、おいしいの?(昆布自慢)

過去にもこのブログでご紹介した、私共の新しい製品として開発中の「純植物性十倍出し」。 長い名前ですので、「野菜だし」と呼ぶ方もあります。 世にそういった製品が多いので無理もありませんが、この製品は野菜が主ではありません。 昆布屋がつくる製品で…

良いスポットワーカーさんがいると嬉しい(松下純子さんと福田洋子さん、ご協力者のこと)

さて、間も無く師走。 昆布屋は不思議な仕事で、なぜか年末が大忙しなのです。 1月から11月までは、さほど仕事量に変化が無いのですが、12月だけは他の時期と大きく様相が変わります。 所謂「書き入れ時」であるわけですが、スタッフも大忙しになって大変で…

本物とイミテーションの違い、「食と住」

こんぶ土居へのご来店客様の中で、「良い雰囲気のお店ですね」と言って下さる方があります。 特別に凝った内装デザインにしているとか、そんなことは一切ありません。 普通の店舗内装です。 しかし、敢えて多くの他店舗と違いを探すなら、ほとんどが自然素材…

2023真昆布フォーラム@北海道南茅部高校、「開催レポート」

さて、過日の投稿でお知らせしました「2023真昆布フォーラム@北海道南茅部高校」。 概要は、下記の前回投稿をご参照下さい。 konbudoi4th.hatenablog.com さて、様々な方のご協力のおかげもあり、無事に終えることができました。 本日は、その概要をご報告す…

2023真昆布フォーラム@北海道南茅部高校

こんぶ土居では、三代目の時代から、昆布生産地の方々との良い関係づくりに努めて来ました。 当初は、昆布の品質改善のために始めたことですが、時代が進み、真昆布の生産に大問題が発生している今、その重要性は増すばかりです。 問題山積の現状、その解決…

『文化を守る人』>『美味しいものをつくる人』、と言いたい。

本ブログでも、何度も取り上げている天然真昆布の大凶作。 特に、大阪の料理人さん方は、たいへん困っておられます。 なにしろ、真昆布のだしは大阪料理の要。 良い昆布が手に入らないということは、その要が揺らぐことであるわけです。 こんな背景で、料理…

「十倍出し」の浮遊物について

さて、過日も書きましたように、「十倍出し」シリーズの新製品を開発中です。 konbudoi4th.hatenablog.com 一切の動物性原料を使用しない「純植物性十倍出し」ですが、この製品は従来のものに比べて浮遊物が出やすいようです。 干し椎茸を多く使っていること…

『純植物性十倍出し』開発の経緯

販売を開始して40年近くが経過し、ロングセラー商品となった「十倍出し」。 世間に多く流通する所謂「だしのもと」に「本物」と呼べそうなものが無い当時の背景で、三代目が「便利な本物」というキーワードの元に開発したものです。 以後、改良を続けながら…

昆布に除草剤?昆布漁師オカヤマジュンヤさん

過日、私共の店舗に北海道からの訪問客がありました。 当日は私が不在だったため、店舗スタッフが対応させて頂いたのですが。 それが、タイトルに書いた、黒口浜真昆布の産地、北海道の椴法華にて昆布の漁師さんをされている「オカヤマジュンヤ」さんの奥様…

もはや二年養殖でも貴重品(ほぼ昨年のコピペ)

昨年の同時期に書いた以下のブログと、今年もほぼ同じ内容です。 konbudoi4th.hatenablog.com 引き続き海の環境は良くありませんで、真昆布の生産は大問題を抱えています。 7月は昆布漁のシーズンですので、産地からの生産量予想情報が出て参りました。 天然…

『しっとりふりかけ』の栄養を強調

こんぶ土居では、様々な加工食品を製造していますが、最も販売個数の多い商品は「しっとりふりかけ」です。 別製品「十倍出し」のだしを取った昆布と削り節を再利用してつくった、白いゴハンにピッタリのふりかけです。 価格が安いこともあるかとは思います…

化学調味料は、健康に悪いのか

「あまり健康に良くないもの」とのイメージを持っておられる方も多い、味の素を代表格とする「化学調味料」。 グルタミン酸ナトリウムを主成分とする、うまみ調味料の一種です。 本日の投稿は、化学調味料が健康に悪いのかどうか。 また、悪いとするならば、…

ウソ情報を見破りたい、昆布の誤情報を紹介します

私は、昆布や食に関する正しい情報をお届けしたいと考えて、このブログを書いています。 わざわざ太字で正しい情報と書いたのは、世にウソ情報が溢れているからです。 情報の真偽を見分けるためには基礎知識が必要な場合が多いわけですが、例えば昆布につい…

「ほんだし」、昆布使用量100分の1の疑い

日本の伝統食文化としての昆布を守るべき立場に居る私は、家庭でだしを取る習慣が失われつつある現状を苦々しく思っています。 そんな現状が何に起因するのか考えたとき、「便利で安価な代用品」の存在も無関係ではありません。 所謂「だしのもと」です。 以…

昆布のイラスト、間違いだらけ

今回の投稿は、特に大事な内容というわけでもありません。 それでも、昆布に関わる者として、「よくもまぁ、これだけ尽く間違えてくれるなぁ」と思うので、お知らせします。 タイトルに書きました通り、昆布のイラストについてです。 まず、Googleで「昆布 …

「書くべきことがある」、それこそが肝心。ネットショップについて。

利用店舗数が50000を超える、日本最大級のネットショップ作成サービス『カラーミー』。 こんぶ土居オンラインストアも、こちらを利用して運用しています。 カラーミーさんでは、『カラーミーショップ大賞』と題し、最も優れたショップを表彰するコンテストを…

木づかい運動

昨年開設しました、大阪の伝統昆布文化を伝える小さな小さな資料館「大阪昆布ミュージアム」。 内装には、国産の無垢板の木を、ふんだんに使用しています。 構造の強度の問題で骨組みについては木造では無いですし、外壁も消防法の関係で耐火建築物にする必…

『健康と食文化を守る意志のありやなしや』 by 八巻元子氏

私共は、創業以来120年、大阪の地で昆布屋を続けてきました。 「昆布屋」ですので、私は大阪伝統の昆布文化を守り育てるべき役割に居るわけです。 しかし、残念ながら昆布文化は衰退の一途です。 その衰退の一因だと言えると思いますが、「うまみ」の観点か…

芝井穣さんのこと

4月23日は、統一地方選挙の投票日です。 真昆布の産地の道南地方の多くは、今は函館市の一部ですが、函館でも市議会議員選挙が同日に行われます。 過去から何度も投稿しております通り、天然真昆布は危機的な状況にありますので、政治の面からも対策が求めら…

昆布を平たく伸ばすことの意味

専門店へ行ってもスーパーへ行っても、様々な品種の昆布が並べられています。 外見から昆布の良し悪しを見分けることは、一般の方には非常に難しいものですが、形状の違いについて疑問を感じる方があるかも知れません。 大まかに言えば2種類でしょうか。 そ…