こんぶ土居店主のブログ

こんぶ土居店主によるブログです。お役に立てれば。

ヤイリギターとこんぶ土居(後編) ~「品質は最高なんだ‼」一辺倒からの脱却 ~

前回の投稿「ヤイリギターとこんぶ土居 (前編)」の続きです。 ヤイリギターさんの社訓は 「高品質より我ら生きる道なし」 です。 こんぶ土居も同じように考えて、ものづくりを続けてきました。 今後も同じように続けます。 こんぶ土居が追求した高品質とは…

ヤイリギターとこんぶ土居 (前編) ~ 勝手に抱く親近感 ~

下手の横好きですが、少しギターを弾きます。 若かりし頃に初めて買ったアコースティックギターをずっと愛用しているのですが、岐阜県の可児市で手工ギターをつくる「ヤイリギター」というブランドのものです。 このヤイリギターさん。 ものづくりの姿勢が、…

だし昆布に切れ目入れる? よくあるご質問

たまにお尋ねいただくご質問の定番 「だしを取るとき、昆布に切れ目を入れた方が良いんでしょうか」。 切れ目を入れた方が良い気がするのは、ハサミを入れた断面からだしが出るイメージによるものでしょう。 お気持ちはわからないでもありません。 しかし、…

【昆布だしの味 vol.3/3】昆布の厚みと「甘さ」の関係

前々回投稿 【昆布だしの味 vol.1/3】味のキレって何? ダシと酒について 前回投稿 【昆布だしの味 vol.2/3】魯山人を鵜呑みにしないで(だしの取り方) の続きです。 今回もなかなかマニアックな内容です。悪しからずご了承下さい。 まず、突然なのですが。…

【食の未来を徹底議論、3時間生配信】@CIC Tokyo

4月18日に、タイトルのテーマで、食に関する討論会がネット配信されました。 私も、昆布の現状について、サステナビリティの観点からお話しさせていただきました。 録画されたものが下記から視聴できますので、是非ご覧ください。 土居登場パートは、動画が2…

【昆布だしの味 vol.2/3】魯山人を鵜呑みにしないで(だしの取り方)

前回投稿、【昆布だしの味 vol.1/3】味のキレって何? ダシと酒について の続きです。 人のことを悪く言うのは慎むべきだと思いますが、真実を伝えるためにやむを得ない場合もあるでしょう。 今日の投稿は、北大路魯山人の著作について。 高名な芸術家ですし…

【昆布だしの味 vol.1/3】味のキレって何? ダシと酒について

(今回の投稿から、3回ぐらいに分けて、昆布だしの味に関係する話を書きます) 味を表現する際に「キレが良い」などと言うことがあります。 そもそも「キレ」とは何でしょうか。 明確に定義することは難しいですが、「どれだけ後味が尾を引くか」を指し、つ…

劇的美味!昆布バター

これまで、あまりレシピのようなものはご紹介して来ませんでしたが、今回は面白い昆布の使い方と、それを知るに至った経緯についてのお話。 タイトルの通り「昆布バター」、使うのは昆布粉末です。 大阪の淀屋橋に「コホロエルマーズグリーンコーヒーカウン…

(学び)昆布の佃煮を炊いてみて下さい

こんぶ土居の店頭では、量り売りで3センチ角ほどの四角形に切った昆布を販売しています。(オンラインストアでは販売していません) お客様から、「これは何に使うのですか」とお尋ねいただくことが、多々あります。 大阪では古くから昆布の佃煮が名物でした…

「KONBU」でなく「KOMBU」?

予防線を張るようですが、今日の投稿は、どうでも良いような話です。 前回のブログでご紹介しました、ローカルカルチャースクール.jpの「だし文化プロジェクト」。 https://localcultureschool.jp/products/movie02 動画には、海外の方にもご理解いただける…

【お知らせ】Dashi Culture Project だし文化プロジェクト

地域文化の魅力の再発見、継承のためのウェブサイト「ローカルカルチャースクール.jp」。文化庁の委託事業の第一弾として「だし文化」について、5本の動画が制作されました。こんぶ土居は、大阪の昆布文化や現在の海産物が抱える課題についてお話させていた…

改めて、ヴィナイオータのワイン

前回のブログ投稿で、味を正しく評価することの難しさについて書きました。 今日のお話も、それと少し関係しています。 味覚上の判断をしなければならないものはたくさんありますが、その中でもワインは「味の評価軸」が比較的明確になっている分野であるよ…

味の評価軸(昆布の粉末のはなし、後編)

前回の投稿で、臆面もなく「こんぶ土居の昆布粉は品質が素晴らしい」などと自画自賛しておりましたが、「味覚の面で品質が高い」と、何を以て言うのでしょうか。 これは、実は難しいところです。 そう感じさせる事例に、先日遭遇しました。 こんぶ土居は「良…

昆布の粉末のはなし(前編)自社製品自慢

こんぶ土居の製品に「昆布粉」があります。 これは、類似品が他社にたくさん存在しますので、言ってみれば「ありふれたタイプの製品」です。 かなり前になりますが、漫画「美味しんぼ」にも取り上げられました。 その際に、原作者の雁屋哲先生が書いて下さっ…

【大豆 vol.3/3】「 だし」とプラントベースの関り

さて、前回の続きです。 大豆の話を書いていて、それが「だし」と何の関係があるのだと感じる方もあるかと思いますが、意外に関連性があるようです。 例えば、「だし」や「スープ」のようなものを用意する際、日本では伝統的に昆布や鰹節、煮干しなどが利用…

【大豆 vol.2/3】 大豆ミートと、肉食忌避への危惧

様々な理由によって「肉を食べたくない」人がいます。 その先に、「肉でない肉のようなもの、を食べたい」という、変わった欲求が出ることがあります。 そんな要望に応える「大豆ミート」の需要が高まっています。 味や食感も進化し、肉とそっくりというわけ…

【大豆 vol.1/3】 未来を支える奇跡の豆

こんぶ土居製品で、原料に大豆を使用するものがあります。 「ミネラルいりこん」「ミネラルいりこんスパイシー」「昆布豆」の三種です。 後者2製品は2020年から販売を開始した製品ですので、最近こんぶ土居では大豆を多く使用していることになります。 お陰…

『うまみの相乗効果』に食傷気味

私は職業柄、だしの話に多く触れるものです。 だしに関する本が出版されたりすると、買って読んでみることもあります。 しかし残念ながら。たいていはがっかりして本を閉じることになるのです。 理由は様々ですが、この手の本に必ずと言って良いほど取り上げ…

MILANO EXPO 2015 回顧録

前回の投稿で、2025年の大阪・関西万博に向けた話を書きました。 万博と言えば6年前、2015年の開催地はイタリアのミラノでしたが、大阪市から依頼を受け私が現地で昆布のお話をさせていただきました。 少し個人的な内容も含みますが、当時の思い出話を書き…

「2025大阪・関西万博」で、昆布のことを

2025年に、大阪で万博が開催されます。 地元大阪のパビリオンも出展されるわけですが、展示内容のアイデアを公募していたので応募してみました。 もちろん昆布について。 万博の展示に、食文化は当然含まれてくるはずです。 紋切型の「たこ焼き」「お好み焼…

海底湧水と水産資源の関り

度々テーマにしております天然真昆布の不作。 不作の理由は、ひとつではなく、様々な要因が複合的に作用しています。 簡単に言ってしまえば「環境問題」であるわけですが、その環境問題を構成する要素は、多岐に渡ります。 温暖化のようなグローバルな要因は…

併用もアリ、鰹節と煮干しのだし

「合わせだし」という言葉があります。 単一の素材ではなく、傾向の違う素材を併用して取っただしのことですが、それが良い効果を生むことに、日本人は古くから気づいていました。 しかし、これは世界的に見れば、特殊なことかも知れません。 私は若い頃に、…

良い昆布の色

前回のブログ投稿で、海苔のことを書きました。 「2021年1月8日投稿『海苔の酸処理について』」。 その中で、海苔の酸処理について、こんな一文を書いています。 『また、見かけは黒々と美しい海苔ができますが、本来の味と香りは損なわれがちです。』 やは…

海苔の酸処理について

私共は昆布屋ですが、昆布以外での人気商品もあります。 そのひとつが「無酸処理焼海苔」です。 伊勢湾で酸処理をせずに育てられた海苔の一番摘みです。 非常に香り高く豊かなうまみを感じる良い海苔だと自負しています。 海苔の養殖現場を見たことがある方…

年始に、2021

明けましておめでとうございます。 本年も、良い食品づくりに努めて参ります。 宜しくお願い申し上げます。 こんぶ土居では、毎年メッセージを込めた年賀状を書いています。 このブログにも載せておきたいと思います。 (住所をお伺いしていない方には届いて…

やはり天然の魚を大切にしたい

先日、調理法について、ひとつの検証する必要があり、鶏肉を焼いてみました。 近所のスーパーで普通の鶏肉を買ってきて、軽く塩コショウだけして焼いたのですが、鶏肉がおいしくありませんでした。 どうまずいのか表現しづらいですが、とにかく良くなかった…

名に恥じぬ「PFCミネラルいりこん」

このブログでも度々触れている、私共の製品「ミネラルいりこん」と、今年から新たに販売を開始した「ミネラルいりこんスパイシー」。 現代人が不足しがちな栄養素を手軽に補給していただくための、大豆と煮干しと昆布を主原料とした健康スナックです。 特に…

ウニと昆布の困った関係

報道されることも多くはないので、あまり気づかれないかも知れませんが、日本を取り巻く海の状態は、大きく変化してきています。 磯焼けのような現象は、北海道から沖縄まで、非常に広範囲に進んでいます。 天然真昆布の危機的な状況については以前から書い…

経験からの、うまみ調味料の問題点

こんぶ土居の製品「十倍出し」。 「使い方を教えてほしい」と仰るお客様が多いので、YouTube上でレシピ動画を公開しています。 www.youtube.com 寒い季節になりましたので、鍋料理も良いかと思い、12月7日に「ごま豆乳鍋」のレシピ動画を公開しました。 この…

日本人がミネラル不足になる理由

以前の投稿で、こんぶ土居製品「ミネラルいりこん」開発の経緯を書きました。 2020-06-23投稿「ミネラルいりこんの役割」 https://konbudoi4th.hatenablog.com/entry/2020/06/23/091125 商品コンセプトは単純。 カルシウムやマグネシウムなどのミネラル不足…