前回と前々回の投稿で、こんぶ土居と磨光小学校、南茅部高校との交流について書きました。
交流した子供さん達の中には、嬉しいことに実際に昆布漁師になった人もいます。
その中でも、将来の南茅部のリーダーになってくれることを期待した人がいます。
タイトルの川端翼君は、そんな一人でした。
川端家は、お兄さんと翼君が若い漁師として頑張って、なんとも良い雰囲気のご家族です。
磨光小学校の一日授業では、後日、児童の皆さんが感想文を書いて送って下さることもあります。
川端君も小学5年生当時に、作文を書いてくれました。
それは、一昨年HBC北海道放送で制作され、全国で放送された90分の昆布番組「ニッポン千年のだし」で紹介されました。
川端君に関係する部分を抜粋した動画をご覧いただけます。
動画にあるように、川端君は私共の話を本当に真面目に受け止めてくれて、良い漁師になるよう頑張っていたのです。
しかし、残念なことに翼君は、仕事中の事故によって若くして亡くなりました。
その一報を受けたときは非常に驚き、なんとも残念で悲しい喪失感でした。
今年の出張でも川端さん宅を訪問してご家族に会ってきましたが、皆さん一生懸命お仕事しておられる中に翼君の姿がないのが残念です。
動画に出てきた昆布は、私たちにとっては彼の形見です。
良い青年漁師がいたことを、ここに記録しておきたいと思います。