こんぶ土居店主のブログ

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縄文の希望 2020年夏北海道出張レポート⑦

 

天然真昆布が不作だと申し上げると、「温暖化のせいですか?」とよく言われます。

 

他の要因も複合的に関係して現在の状況になっているのですが、もちろん温暖化も無関係ではありません。

単純に気温が高いかどうかではなく、海流にも変化が起きたり、北海道特有の気象条件(梅雨がなかったり、台風が少なかったり)が少しずつ変わってきているのも、温暖化の間接的な影響だと言われます。

海水温も高い年が多い近年でした。

 

他にも、気温が高いことにより降雪量が減り、それは昆布の浜の背後の山の積雪量に直結し、雪解け水が減ることにもなります。

つまり、山からの昆布を育てる栄養供給にも影響するわけです。

 

天然真昆布を復活させようと取り組んでいますが、地球温暖化となればグローバルな問題ですので、私共では手の打ちようがありません。

ただ、「温暖=昆布が死滅する」、という単純な図式でないのかも知れないと思わせるのが、タイトルに書きました「縄文時代」です。

 

最高級の白口浜真昆布の産地である旧南茅部町は、実は遺跡の町でもあります。

縄文時代の遺跡がたくさん存在しています。

現在、北海道には国宝が一つしかありませんが、それが南茅部で出土した縄文時代土偶です。

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こんなお土地柄ですので、浜からすぐ近くに、縄文時代の資料を展示する「函館市縄文文化交流センター」があります。

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この施設では、縄文人の暮らしが展示されているのですが、その中に縄文人が昆布を干している模型があるのです。

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以前、職員の方に、「このような模型があるということは、縄文人が昆布を食べていたと認識しておられるのですか」と尋ねたところ、そう認識しているとのお答えでした。

 

縄文時代の気候は、今より遥かに温暖です。

海岸線も、かなり後退していました。

そんな時代でも昆布があったのなら、温暖化の状況であっても、昆布がすぐにだめになるというわけではないのでは、との期待を抱かせます。

 

私ほど、この展示を喜んでいる人物は他にいないと思います。

引き続き情報を収集し、このブログでも書きたいと思います。