こんぶ土居店主のブログ

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ヤイリギターとこんぶ土居 (前編) ~ 勝手に抱く親近感 ~

 

下手の横好きですが、少しギターを弾きます。

若かりし頃に初めて買ったアコースティックギターをずっと愛用しているのですが、岐阜県可児市で手工ギターをつくる「ヤイリギター」というブランドのものです。

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このヤイリギターさん。

ものづくりの姿勢が、こんぶ土居と似ている気がして、勝手に親近感を感じています。

 

 

例えば。

良いギターづくりは、良い木材探しから始まるのです。

木材は乾燥するにつれ歪みが生まれますから、十分に乾燥していることが精度の高いものづくりに欠かせません。

そのため、ヤイリギターでは5年以上の歳月をかけ自社倉庫で十分に自然乾燥させた木材を使うそうです。

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これは、昆布に求められることとそっくりです。

 

近年の状態化した大不作によって、幻の高級品となった白口浜の天然真昆布。

にも関わらず、こんぶ土居の店頭では、現在でも平気な顔で販売しています。

これは、こんぶ土居が十分な在庫を持って営業をしてきた証左であり、安定供給の目的と共に、熟成による品質向上の意味でもありました。

 

 

『良いギターづくりのために、十分な木材を自社で保管し、自然乾燥させるヤイリギター』

『良い昆布をお届けするために、十分な原料昆布を自社で保管し、熟成させて使用するこんぶ土居』

このそっくりな構図が、私がヤイリギターに親近感を感じる理由です。

 (※ギター木材の「自然乾燥」とは、機械乾燥でないという意味です。乾燥の方法が品質を左右するのは、昆布も同じです。また機会があれば、別投稿でご説明します。)

 

 

ヤイリギターの掲げる社訓は、『高品質より我ら生きる道なし』です。

こんぶ土居も、言わば同じ考えで営業してきました。

良い製品をつくるには、良い原料を使い、正しい手をかけることです。

 今後も、これまでと「同じ考え方」でものづくりを続けますが、その一方で、「同じ考え方のみ」では早晩行き詰まりが生まれるようにも考えています。

その理由や、こんぶ土居が進むべき道について現在考えていることを、次回の投稿で書きたいと思います。

 

 

私のギターの腕前は正にズブの素人ですし、品質に関して十分理解しているとは言い難いと思いますが、初めて買ったヤイリギターをとても気に入って長く使っています。

ご興味あれば、ヤイリギターのものづくりの精神が書かれたウェブサイトもご参照下さい。

www.yairi.co.jp