こんぶ土居店主のブログ

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こんぶ土居と漁協との交流の歴史  2020年夏北海道出張レポートの末尾としての振り返り

 

こんぶ土居は、三代目の時代から昆布漁業の現場におられる方々との関りを初めています。

その数十年の信頼関係の構築が、現在の大きな問題を解決するための礎になるのは間違いありません。

出張レポートの最後として、これまでの漁師の皆さん方との30年以上に亘る関係づくりの歴史の一部をご紹介します。

 

 

南茅部の昆布生産者とこんぶ土居の交流の歴史(三代目引退まで)】

昭和57年
共販制度という流通形態下で、業者の産地訪問はタブー視されている中、三代目土居成吉が初めて単独で川汲漁協を訪問。


昭和61年
平凡社「太陽」でこんぶ土居の紹介記事。執筆者、故・平澤正雄氏が北海道の昆布生産の現場をで丁寧に取材され、昆布産地の現状を伝える。昆布生産者とこんぶ土居の信頼関係づくりの土壌ができる。


平成2年
テレビ番組「徳光和夫のテレビコロンブス」で、映画監督の、故・相米慎治氏が、テレビ番組初監督で当店を取材(壇太郎氏のご紹介)。昆布産地を訪問して取材し、放映される。


平成6年
豊漁と安全を祈願した「川汲地蔵」を奉納する(1体目)以後10体目まで継続。


平成11年
南茅部町立磨光小学校にて、5年生を対象に食育を始める(吉村良一川汲漁協組合長(当時)のご紹介)。現在まで継続中。

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平成12年
磨光小学校での食育授業時に、漫画「美味しんぼ」のこんぶ土居掲載部分を教材として利用し始める。児童の皆さんには、全員に一冊ずつ「美味しんぼ」をプレゼント。現在まで継続中。

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平成15年
川汲地蔵10体目完納

 


平成16年
昆布生産の現場をより深く理解するため、土居純一が、夏の昆布漁の最盛期に約10日間、漁のお手伝いを始める。世界初の昆布養殖の基礎を築き南茅部の漁業に多大な貢献をした、故・吉村捨良氏と、寝食を共にしながらコンビを組んで船に乗る。

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平成19年
北海道南茅部高校の生徒さんの一部(将来の昆布漁業後継者候補)が、秋の修学旅行の際に校長先生に引率されてこんぶ土居を訪問。来られた高校二年生の中には、小学校五年生の時に磨光小学校で土居成吉の食育を受けた生徒さんも含まれる。以後、南茅部高校の修学旅行時には、生徒さんのこんぶ土居訪問が恒例となり、現在まで継続中。

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平成20年
南茅部高校で講演を依頼され、10月6日に全校生徒を対象に実施。産地の次世代に、昆布の理解が深まることが狙い。

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秋の南茅部高校修学旅行での生徒訪問の際には、「美味しんぼ」原作者の雁屋哲氏など、多数の方のご協力を受ける。

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雁屋哲氏のブログ「雁屋哲の今日もまた」をご参照下さい。)
http://kariyatetsu.com/blog/725.php

 

 

平成23年

土居成吉、京子による磨光小学校での食育は13年目を迎え、引退に際し感謝状を頂く。

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 三代目の引退に際し、漁協から記念品として、大漁旗を頂く。

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以上、これまでの活動の一部をご紹介しました。

今後も、これを礎に、良い協力関係を発展させていきたいと思います。