こんぶ土居店主のブログ

こんぶ土居店主によるブログです。お役に立てれば。

2023真昆布フォーラム@北海道南茅部高校

こんぶ土居では、三代目の時代から、昆布生産地の方々との良い関係づくりに努めて来ました。

当初は、昆布の品質改善のために始めたことですが、時代が進み、真昆布の生産に大問題が発生している今、その重要性は増すばかりです。

 

問題山積の現状、その解決に向けた取り組みが必要であるわけですが、残念ながら遅々として進みません。

その理由を考えたとき、「生産地であっても消費地でない」という、北海道の現状も理由のひとつであると考えています。

つまり産地の方に、郷土の産品の価値に対する理解が不足しているように思うのです。

簡単に言えば、産地の方にこそ「もっと真昆布の価値を理解して大切にして欲しい」ということです。

 

生産は北海道でも、「真昆布を使う文化」の中心地は、言うまでもなく大阪です。

文化的な価値も含め、これまで産地の方に理解して頂けるよう、働きかけを進めてきました。

私共が続けてきた過去の取り組みは、下記の動画でも一部をご覧いただけます。

youtu.be

 

 

今年2023年は、昆布産地にて、次世代を担う子供たちや、漁業者、行政、教育関係者に向けて、大きなイベントを開催します。

今年は、素晴らしい援軍、ご協力者様と一緒です。

 

まずは、大阪が誇るミシュラン3つ星料亭「柏屋」のご主人、松尾英明さん。

松尾さんには以前から、事あるごとにご協力いただいていますが、今回もわざわざ北海道まで行って下さいます。

大阪では、割烹料理店さんは素晴らしいお店が多いのですが、料亭文化が壊滅的に衰退しています。

そんな中で柏屋さんの存在は、大阪にとって本当に大切です。

個人的に、「最後の砦」のように感じています。

 

もうお一人は、こちらもミシュラン料理人「雲鶴」の島村雅晴さんです。

島村さんのことは、この「こんぶ土居店主のブログ」で何度も書かせていただいています。

一言で「タダモノではない料理人」ですが、ご興味あれば過去投稿をご参照下さい。

 

このお二方共、昆布のみならず水産資源の未来を憂い、ずっと活動されています。

www.relationfish.com

 

こんな素晴らしい料理人さん方が、天然真昆布を使った料理を、高校生や中学生に振舞って下さるのです。

通常では、考えられないことだと思います。

 

夏の昆布漁の時期は、料理人さんのためのウェブマガジン「WA・TO・BI」

https://www.watobi.jp/

の方々に現地を見て頂きましたし、新しい動きがどんどん生まれてきています。

今回のイベントも、漁業関係者だけでなく、教育関係者や行政、マスコミ、様々な方々が聞きに来て下さいます。

なんと、函館市長まで視察に来て下さいます。

過去投稿でご紹介した芝井穣市議も、もちろん来られます。

konbudoi4th.hatenablog.com

 

また事後に、結果をこのブログでも書きたいと考えています。

イベントの概要は下記の通り。

 

 

2回 真昆布フォーラム 

『未来を担う次世代のために、世界に誇る真昆布の楽しい勉強会』

ミシュラン料理人による真昆布料理実演、生徒さん向けの試食会)

世界に誇るべき日本の特別な食材「昆布」。中でも、南茅部で産する白口浜真昆布は、古来より全昆布中の最高級品と見なされてきました。

その素晴らしい文化遺産を後世に残すために何ができるか、未来を担う高校生、中学生と共に考えます。生徒さんだけでなく、地域の関係者に一人でも多くご参加いただきたいと思います。

郷土の産品の価値、地場産業振興の意義について理解を深めていただき、明日の南茅部の漁業を共に創りましょう。

生徒さんには、大阪の一流料理人さんの特別なご協力によって、素晴らしい料理の試食をしていただきます。大人の方は、生徒さんの喜ぶ顔を見て楽しんで下さい。

[日 時]2023年10月25日(水)10時35分~13時30分頃

[会 場]北海道南茅部高校

[対象者]生徒(南茅部高校、南茅部中学校)、保護者、漁業関係者、行政、教育機関

[登壇者]松尾英明氏(日本料理「柏屋」主人)

     島村雅晴氏(懐石料理「雲鶴」主人)

     土居純一(こんぶ土居)

 スケジュール

【第一部】(10時35分~11時25分頃)

 お話『真昆布の価値と現状を知る』

 (担当:土居純一)

【第二部】(11時35分~12時55分 )

『天然真昆布を使った料理の調理実演と、生徒さん向け試食会』

 (担当:松尾英明、島村雅晴)

【第三部】(13時00分頃~13時30分頃)(第二部が終わり次第開始)

お話『大阪の食文化と真昆布』

 (担当:松尾英明、島村雅晴、土居純一)

 

(了)