こんぶ土居店主のブログ

こんぶ土居店主によるブログです。お役に立てれば。

良いスポットワーカーさんがいると嬉しい(松下純子さんと福田洋子さん、ご協力者のこと)

 

さて、間も無く師走。

昆布屋は不思議な仕事で、なぜか年末が大忙しなのです。

1月から11月までは、さほど仕事量に変化が無いのですが、12月だけは他の時期と大きく様相が変わります。

所謂「書き入れ時」であるわけですが、スタッフも大忙しになって大変ですし、なかなか辛い時期です。

そんな状態ですから、年末だけ来ていただける短期アルバイトさんを募集することがあります。

 

今後を考えると、課題山積の業界を改善すべく、私がこんぶ土居の店舗から外に出て働かねばならないことが増えてくるかと思います。

そんなときに、一時的に助っ人をして下さる良い方と繋がりができると嬉しいなぁ、と思うようになりました。

こんな風に思うようになったきっかけ、思い出話を、本日は書きたいと思います。

(こんぶ土居でスポットワーカーとして働いてみたい、とお考えの方への「ご案内」は、本投稿末尾にて。)

 

 

【松下純子さんのこと】

こんぶ土居からすぐ近く、ご自身のアトリエ『Rojiroom(ロジルーム)』にて、『Wrap Around R. (ラップアラウンドローブ)』というブランド名で、主に古い着物をリメイクする服飾デザインの仕事をしておられる、松下純子さん。

これまでの著書は20冊以上、NHKにもしょっちゅう出演されていたり、大活躍です。

w-a-robe.com

 

 

ランドスケープデザイナーのご主人の岳生さんと共に、私の20年来の友人ですが、最初の接点は私共が開催している「だしの取り方教室」に参加してくれたことでした。

以後3人で一緒に、茶道を習っていた時期があったり、覆面YouTuberをしていたことまであったり(現在休眠中)、そんな間柄です。

ずっと、こんぶ土居へお買い物に来てくれているので、私共の年末の忙しさも、よく知ってくれています。

 

松下さんが続けている「着物リメイク教室」には生徒さんがたくさんおられるわけですが、過去にもその中から年末の助っ人アルバイトさんを紹介してくれることがありました。

実は今年2023年も、生徒さん2名が年末の私達を助けて下さっています。

 

こういったご縁の年末アルバイトさんが本当に有難いのは、基本的にこんぶ土居のことを理解して下さっているからです。

不特定多数の方に向けて募集すると、当然ながら、単にアルバイトをしたい方が応募して来られます。

それはそれで良いのですが、私共を応援するような気持ちで来て下さる方の有難さは、特別なものがあります。

 

昨年から運営を開始しました、「大阪昆布ミュージアム」。

4階は、ワークショップスペースになっていますが、外部の方に使っていただくことも想定していました。

松下さんは9月に、この場所を使って着物リメイク教室を開催してくれたのですが、その日は私の大阪昆布ミュージアム案内とセットで開催されました。

新たに今年、年末の助っ人として来てくれている方は、この時のご参加者の中のお一人で、「こんぶ土居でアルバイトしてみても良いかな」と思って下さったようです。

 

余談ですが松下さん、大阪昆布ミュージアムの開設にあたっても、協力してくれています。

例えば3階の「公開型昆布熟成庫」にて、昆布の下に下がっている布。

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この布の奥には、備品等の特に人の目に触れるべきでない物が入っているのですが、その目隠しです。

これにはアドバイスのみならず、生地選びから、その調達までやってくれました。

4階でも、私の母親が持っていた古い布を活用して、椅子の素敵な貼り布をつくってくれたのが松下さんです。

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振り返れば、「なんだかんだとお世話になっているなぁ」と感じるこれまで。

本当に有難いことです。

 

 

【福田洋子さんのこと】

こちらはまだ、私が昆布屋の仕事を始める前、三代目の時代です。

信じられないような話ですが、過去のこんぶ土居には、ボランティアスタッフさんがおられたのです。

それが、福田洋子さんです。

福田さんは、ご主人がNHKの局員さんで、転勤で大阪にお住いの時期があったのです。

その際のご自宅が、こんぶ土居のすぐ近所で、度々昆布を買いに来て下さっていたそうです。

そんな中で、徐々に私の母親と親しくなるにつれ、仕事を手伝うようになってくれたとのこと。

年末の忙しい時期に一か月ほど、それが大阪におられた三年間続いたそうです。

なんと驚くべきことに、そこに賃金は発生していません。

福田さんは、楽しんで手伝ってくれていたとのことです。

大阪赴任を終えて東京に戻られてからも、今日までずっと昆布を通販でお求め下さっていますし、大阪へ来られるときは、私の両親と親しく関わって下さっています。

 

 

実は私も近頃、現在構想中の「こんぶ土居YouTubeチャンネル」での、「土居のハナシ聞き役ボランティア」さんを探したいと考えていたのです。

この「こんぶ土居店主のブログ」も、多くの方への情報発信の手段として書いているものですが、やはり昆布の専門的な話など、動画を活用したいと考えるようになりました。

幸いにして、松下夫妻との覆面YouTuberの経験もあり、私は簡単な動画編集ができます。

そういえば、当時の経験が、既存チャンネル「こんぶ土居 十倍出しレシピ」にも大いに活きました。

www.youtube.com

 

 

【さて本題に戻り、ご案内】

というわけで、過去の私の素晴らしい経験を書きましたが、タイトル通り「スポットワーカーさん求む」であります。

「こんぶ土居を応援してやっても良い」と考えて下さる奇特な方。

おられませんでしょうか。

お気軽に、お電話やこんぶ土居InstagramのDMなどで、お知らせ下さい。

www.instagram.com

今年の年末の助っ人さんは、松下さんのご協力で充足しましたから、今すぐに店舗の手伝いをしていただきたいというわけではありません。

ただ、意欲を持って下さる方とお知り合いになって、あるタイミングでオファーを出し、ご都合が合えばお仕事をお願いしたいと考えているのです。

雇用形態や条件等については、ご要望もお聞きして決定したいと思います。

 

そういった形でなくても、ご自身の特技を活かして「こんぶ土居で、こんな活躍をしてみたい」といった自発的なご希望も大歓迎です。

実は、来年以後の計画として「店舗マネージャー」も募集したいと考えています。

 

自薦他薦は問いません。

ご興味ある方は、ご遠慮なく。

良い方とのご縁に恵まれることを、願っています。

なにしろ結局、企業は「人」ですから。

『応援してあげたい』と誰かから思って頂けるような社会的意義のある仕事をすることが、『スポットワーカーさんプラン』実現への鍵であるように思います。

さてさて、今のこんぶ土居が、そう思って頂けるに足るものかどうか。

今後も、それを目指して精進したいと思います。

 

(了)