度々テーマにしております天然真昆布の不作。
不作の理由は、ひとつではなく、様々な要因が複合的に作用しています。
簡単に言ってしまえば「環境問題」であるわけですが、その環境問題を構成する要素は、多岐に渡ります。
温暖化のようなグローバルな要因は、私が何らかの後押しができるような小さな話ではありませんが、ローカルな問題については、やれることがあるはずだと考えて活動してきました。
私が昆布の浜に通うようになって16年になりますが、そんな短い期間でも、公共工事が進み景観は大きく変わりました。
簡単に言えば、どこもかしこもコンクリートで固められていっているのです。
それは、治水や地域の方々や漁業者の利便性を高めるためであり、その目的では貢献しているのですが、見方を変えれば環境破壊に他ならないわけです。
それが海の環境に、どのような悪影響をもたらすのかについては、朧げなイメージは持てていても、明確に指摘することは難しい状態でした。
先日、ある方とお話させていただく機会がありました。
このご時世ですので、実際にお会いしたのでなくzoomミーティングですが、新井章吾さんと仰る海藻の研究者です。
様々なことをお伺いしましたが、海底から湧き出る水についてのお話が、非常に興味深いものがありました。
新井さんのお書きになったレポートは、海底湧水の仕組みと、それが漁業資源にどのように関係するのか、また開発によって湧水にどのような影響があるのか、非常に分かりやすく書かれていました。
もしご興味あれば、下記のレポートをご一読いただければと思います。
https://www.ows-npo.org/member/backno/tokushu48forWeb.pdf