さて、過日も書きましたように、「十倍出し」シリーズの新製品を開発中です。
一切の動物性原料を使用しない「純植物性十倍出し」ですが、この製品は従来のものに比べて浮遊物が出やすいようです。
干し椎茸を多く使っていることが理由でしょうか。
本日の投稿のテーマは、液体の製品に発生することがある浮遊物や沈殿物についてです。
まず、写真をご覧下さい。
試作品を撮影したものですが、多くの浮遊物が見えます。
人によっては、異物混入のように見えるかもしれません。
しかし、瓶詰時には濾過をしていますので、その段階では一切浮遊物などないのです。
最も近い存在はは、赤ワインの「澱(おり)」でしょうか。
瓶詰時には見えない微細な成分が、時間の経過と共に凝集し、徐々に目に見える浮遊物となるわけです。
こういった浮遊物が、消費者の方々に、視覚的に良い印象を与えないことは重々承知しております。
しかし、このままの状態で販売します。
多くの他社製品で、こういった浮遊物や沈殿がないのは、高度な濾過をしているためでしょう。
時には食品添加物を使用して、浮遊物の発生を防ぐようです。
この場合でも、「加工助剤」との認識で、表示義務がありません。
(詳細は、下記の過去投稿をご参照下さい。)
こんぶ土居製品には、表示義務の有無にかかわらず一切の食品添加物を使用しませんし、良い味わいの豊かさを保つためにこのままの状態で販売を続けます。
幸いにしてこの浮遊物、振れば分散して見えなくなります。
瓶の上部に貼り付けたシールでご説明しております通り、よく振ってお使いいただけると幸いです。
高度な濾過をすることで、見た目はクリアになりますが、味は確実に痩せるのです。
こう考えると、美しいとは言えない見た目も、なんだか好ましいもののように感じませんか?
趣旨をご理解いただき、できるだけ多くの方に賛同していただけると嬉しいです。
実は、今回のテーマは、過去にも書いております。
一部重複する内容もありますが、下記、ご一読下さい。
(了)