とろろ昆布は、一般的な食品ですが、製法をご存じの方は少ないのではないでしょうか。
お酢に浸した昆布を圧縮して固め、大きなブロックのようにしてから機械で削ります。
言葉では伝えづらいところもあるのですが、YouTube上に面白い動画を見つけました。
非常にわかりやすいです。
https://www.youtube.com/watch?v=lqN6B1F9ldU
本来のとろろ昆布の原料は、昆布と酢です。
良い昆布と良い酢を使えば、この二つの材料だけで素晴らしく美味しいものができます。
ただ、一般市販品では、粗悪な原料の性質をごまかすために、様々な副原料が使われる場合があります。
特に、酢に関しては、まともな純米酢を使って作られるとろろ昆布は、かなり稀です。
昆布がうまみ成分のかたまりのような食品ですので、粗悪な酢でも、なんとなくごまかせてしまうのです。
冗談のような話ですが、今でも醸造酢ではなくて、氷酢酸を薄めたものなどが平気で使われます。
こんぶ土居のとろろ昆布は、100%静置発酵の純米酢だけで仕込んでいます。
酢の選び方についても、また後日このブログで書きたいと思います。
次回は、手加工とろろ昆布のための、素敵な古い道具のお話。